「銀食器って高く売れる?」
「銀食器を高く売るコツは?」
昔に購入したり贈答品で貰ったりした銀食器は、使い道がなくなると処分に困りますよね。実は銀食器には価値がある場合も多く、買取業者に依頼すれば思わぬ金額で買い取ってもらえる場合もあります。
本記事では、銀食器の買取相場や高値で売れやすい食器の特徴、売却する際の注意点などを解説していきます。
処分に困った銀食器を「不用品」から「資産」に変えてみましょう。初めて銀食器を買取に出す方はぜひ参考にしてみてください。
銀食器とは?
銀食器とは、銀や銀合金を素材にしたカトラリーやティーセット、トレイ、キャンドルスタンドなどの総称です。古代ローマ時代から存在し、特に中世ヨーロッパでは上流階級に重宝されました。1800年中頃から1900年前半にかけて最盛期を迎えたと言われています。
日本では明治時代に西洋文化が流入したことをきっかけに広まりました。現在でも結婚祝いや記念品としてプレゼントされるケースも多いです。
銀食器の主な特徴を以下にまとめました。
- 高級感のある光沢
- 重厚な質感
- 抗菌作用
- 熱伝導率の高さ
銀食器の大きな特徴は、銀本来の持つ光沢感です。ステンレスや陶器では表現できない輝きは高級感を感じられます。また、銀による重厚感もガラスや木など他の素材で作られた食器にはない特質です。シルバーの見た目とカトラリーを持った際の重みから感じられる高級感も銀食器が人気な理由です。
さらに、銀食器は見た目の美しさだけでなく、実用性の高さも兼ね備えています。銀には抗菌作用があり、古くは水や他の液体の鮮度を保つために銀製品が使われていました。
また銀食器は熱伝導率が高いため、料理が冷めるのを遅らせてくれます。美しいだけでなく料理をおいしく楽しめる実用性こそが、銀食器がただのコレクションとしてだけでなく、幅広く重宝される理由です。
なかでも高級ブランドの銀食器はコレクター需要が高く、高値で取引されることも少なくありません。使わなくなった銀食器が思わぬ価格で売却できる可能性もあるため、使い道がなくて困っている場合は、まずは査定に出してみましょう。
銀食器には銀メッキと純銀がある
銀食器に使われている素材には、大きく2つあります。ここでは、それぞれの特徴と見分け方を順番に解説していきます。
- 銀メッキ(シルバープレート)
- 純銀(スターリングシルバー)
- 銀メッキと純銀の見分け方
素材によっては買取価格に大きく差がつく場合もあります。まずはそれぞれの特徴を押さえて、お手元の銀食器のおおよその価値を理解していきましょう。
1.銀メッキ(シルバープレート)
銀メッキとは、銀以外の素材に銀を薄くコーティングしたものです。銀の持つ熱伝導率の高さや抗菌作用などを活用するため、電化製品や医療器具など、さまざまな素材の表面に用いられています。
銀メッキの食器は、主にニッケルや銅などの合金の上から薄く銀メッキ加工が施されたものです。表面にコーティングされている銀は薄いですが、メッキは1ミクロン(0.001ミリメートル)の厚みがあれば、簡単には剥がれません。そのため、見た目や実用性は純銀製品と遜色ないです。
ただし、銀メッキの中身は他の金属であるため、価値・買取価格ともに純銀製よりも低くなります。ブランド品のワイングラスやお皿であれば、1,000円〜5,000円が買取相場の目安です。
なお、ノンブランド品や錆び・汚れの目立つ品は、買取不可になる場合もあります。
2.純銀(スターリングシルバー)
純銀の銀食器は、銀メッキのように表面だけでなく、食器の素材に銀が用いられています。
銀製品には、さまざまな純度がありますが、銀食器では「スターリングシルバー」と呼ばれる純度92.5%が主流です。そのため、銀食器を総称してスターリングシルバーとも呼ぶ場合もあります。なお、スターリングシルバーのうち、残りの7.5%は強度を高めるためにその他の金属が含まれています。
銀は素材の価値が高いため、買取参考価格も銀相場に比例して高まるのが一般的です。
【100gの銀食器の買取参考価格】
100グラム(銀食器の重量)×92.5%=92.5グラム(銀比重)
92.5グラム(銀比重)×190円/グラム(銀相場)=17.575円
※1:銀価格は2025年7月8日時点
※2:銀の買取価格は業者ごとに異なる
下記に有名ブランドの純銀製銀食器の買取参考価格をまとめました。
品物 |
買取価格 |
重さ |
銀比重 |
買取時の銀価格 |
ジョージ・ジェンセン ナイフ |
4,000円 |
26グラム |
約24グラム |
約151円 |
マッピン&ウェッブ トレイ |
12,000円 |
136グラム |
約125.8グラム |
約115円 |
クリストフ・ウィドマン バターナイフ |
4,000円 |
41グラム |
約38グラム |
約102円 |
※:銀価格推移 月次
各品物の銀比重と銀価格を乗じると、買取時の銀相場におおよそ連動していることがわかります。このように、純銀製の銀食器は素材自体の価値によって、高値で売却が可能です。
3.銀メッキと純銀の見分け方
素人が、銀メッキと純銀の見分ける方法には以下の3つがおすすめです。
- 刻印を確認する
- 磁石を近づけてみる
- 氷を使う
まず、刻印の解説をします。純銀の銀食器には以下のような刻印がされています。
刻印 |
概要 |
SV1000、SV 999、SILVER 1000、SILVER999 |
純度99.8%以上の最高級シルバー。「ピュアシルバー」や「ファインシルバー」とも呼ばれ、コインや歯科治療などに使用される。 |
SV950、SILVER950 |
純度95%のシルバー。「五部落ち」や「ブリタニアシルバー」とも呼ばれ、シルバーアクセサリーで人気の素材。 |
SV925、SILVER 925、STERLING、STERLING SILVER |
純度92,5%〜95,0%のシルバー。「スターリングシルバー」とも呼ばれ、加工しやすいことから銀食器以外にもアクセサリーや装飾品に用いられる。 |
一方で、銀メッキ(シルバープレート)には以下の刻印がない、もしくは、以下のような刻印がされています。
刻印 |
概要 |
NICKEL SILVER |
銅、亜鉛、ニッケルの合金で洋白、洋銀ともいう。 |
G SILVER |
ジャーマンシルバーの略で銅、亜鉛、ニッケルの合金。 |
SILVER G |
SILVER GILT(シルバーギルト)の略で銀メッキを表す。 |
SILVER PLATED |
銀メッキを表す刻印。 |
SILVER F |
SILVER FILLED(銀張り)略で真鍮や銅の上から銀を圧着させたもの。 |
まずは刻印を確認し、銀メッキか純銀かを見分けてみましょう。
ただし、刻印をつけるかどうかは任意のため、何も記載されていない製品も存在します。見分けがつかない場合は、下記に続く別の方法を試すか、銀製品の買取実績の豊富な業者に依頼しましょう。
・磁石を近づけてみる
純銀と銀メッキを見分ける別の方法には磁石を近づける方法もあります。銀は磁石にくっつかないため、純銀でできた銀食器は引き寄せられません。
一方で、鉄やニッケルに銀メッキが施された銀食器は磁石に引き付けられます。ただし、銅や真鍮も磁石に反応しないため、これらの上から銀メッキ加工されている場合は、磁石で純銀かどうか判断できない場合があります。
・氷を使って見分ける
純銀を見分けるもう1つの方法は氷を使ったテストです。銀は熱伝導率が高いため、氷を銀食器の上にのせるとすぐに溶ける一方で、銀メッキはメインの素材が銀ではないため、溶けるのが遅くなります。とはいえ、「具体的に何秒で溶けると純銀である」のような基準はないため、詳細な判別が難しいです。
まずは刻印を確認したうえで、それでも判別がつかない場合は専門家へ依頼しましょう。
もし行きつけの買取店がないのであれば、ぜひ「まねきや」にご相談ください。
「まねきや」では銀製品の査定実績の豊富な鑑定士が在籍しており、どのような銀製品でも的確に判別します。刻印のない古い銀食器も査定するので、まずはお気軽にご相談ください。LINEを使った無料査定では、写真と簡単な説明文を送るだけで、最短10分でおおよその査定額をお知らせします。手軽に査定額をチェックしたい方は、まずこちらからご相談ください。
高価買取されやすい銀食器の特徴
ここからは、高価買取されやすい銀食器の特徴を3つに分けて解説します。
- 有名ブランドやアンティーク品
- セットで揃っている銀食器
- 傷や変色が少なく状態がよいもの
上記に該当する銀食器は、高価買取が期待できます。お手元の銀食器が該当するか照らし合わせて、おおよその買取相場を予想してみましょう。
1.有名ブランドやアンティーク品
有名ブランドやアンティーク品の銀食器は高価買取が期待できます。有名ブランド品やアンティーク品の銀食器には根強いコレクターがいるためです。
例えば、ティファニーやクリストフル、ジョージ・ジェンセンなどは、高品質な素材と古い歴史を誇る一流ブランドとして知られており、中古市場でも高値で取引されています。ティファニーのマグカップは1万円前後、ナイフとフォークのセットは1万5,000円前後での買取相場となっています。
また、アンティーク品も中古市場では人気です。アンティーク品は刻印から年代を判別するケースが多く、50年以上前に製造されたものであれば、10万円前後での買取も珍しくありません。
2.セットで揃っている銀食器
セットで揃っている銀食器も中古市場の高価買取対象です。銀食器は1点ものよりも、セットで揃っている方がコレクションとしての価値と実用性が高くなります。なぜなら買取業者も再販しやすくなるためです。セットで揃っている商品は、買取店側も積極的に買い取っています。
また、付属品の箱も揃っている銀食器は査定で有利になりやすいです。コレクターの中には、アンティーク品を当時の姿のまま保有したいと考える人も多く、付属品の揃っている銀食器を好む傾向にあるためです。
例えば、ナイフやフォーク1点のみであれば3,000円前後の買取ですが、サイズの異なる複数本とケースがセットになると2万円前後の買取になる場合もあります。
査定を依頼する際は付属品を事前に探し出し、一緒に提出しましょう。後から提出しても受け付けてもらえない場合があるため、事前に揃えておくことをおすすめします。
3.傷や変色が少なく状態がよいもの
傷や変色が少なく状態がよい銀食器も高価買取になりやすいです。状態のよい銀食器の方が再販しやすいためです。
銀は空気中にある微量の硫化水素に触れると化学反応を起こし、黒色の化合物である「硫化銀」に変化します。黒ずみや変色が目立つと印象が悪くなり査定に影響してしまう可能性もあります。適切な方法で手入れをすると査定でマイナス評価を受けにくくなるため、買取に出す前にできるだけきれいな状態にしてから査定に出しましょう。
ただし、多少の汚れや黒ずみを手入れをして取り除いてくれる業者もあり、査定に大きく影響しない場合もあります。まずは無料査定を行っている業者へ黒ずみや変色の状態を伝え、査定に影響するか確認してみましょう。
銀食器を少しでも高く売る方法
ここからは、銀食器を少しでも高く売る方法を3つ解説します。
- 丁寧に掃除してから査定に出す
- 付属品をすべて揃えて出す
- 複数の買取業者を比較する
少しのコツと注意点を押さえると、銀食器が予想よりも高い価格での買取になる場合もあります。古くなった銀食器を少しでも高く売るために、上記の方法を把握しておきましょう。
1.丁寧に掃除してから査定に出す
銀食器を少しでも高く売るためには、丁寧に掃除してから査定に出すのがおすすめです。汚れや変色が目立たないきれいな状態で出すと印象がよくなり、査定で評価される可能性があるためです。
家でもできる銀食器のお手入れ方法は以下のとおりです。
- 銀食器専用クロスやクリーナーを使う
- 重曹を活利用する
- アルミホイルと塩を活用する
市販品の銀食器専用クリーナーや薬剤の染み込んだクロスがもっともおすすめです。クロスやクリーナを使って表面を拭き取るだけで、銀食器を傷つけることなく黒ずみや汚れを取り除いてくれるため、素人でも比較的簡単にお手入れできます。
市販品がない場合は重曹を活用してみましょう。
【重曹を使った手入れ方法】
- 大さじ1杯の重曹を溶かした温水に銀食器を数分間つけ置く
- 付け置いた後、柔らかいスポンジで表面を優しく磨いて水洗いする
重曹の細かい粒子が銀食器の汚れや黒ずみを浮かせてくれます。ただし、重曹を大量に入れると、銀食器が白っぽくなってしまう恐れがあるため、重曹は少しずつ追加していきましょう。
ほかにも、アルミホイルと塩を使った掃除方法もあります。
【アルミホイルと塩を使った手入れ方法】
- 熱湯を入れた容器に、塩大さじ1杯と丸めたアルミホイルを入れる
- その中に変色した銀食器を入れる
- 数分間つけ置いたあとは柔らかいスポンジで表面を優しく洗い、水気を拭き取る
アルミホイルと塩が化学反応を起こし、銀食器表面に付着した硫化銀が分解されて変色を取り除いてくれます。
ちなみに、漂白剤や研磨剤を使って表面を磨く方法は避けた方がよいです。なぜなら硫化銀による黒ずみとは異なる変色や傷の原因になってしまうためです。銀食器の手入れを自分でするのが不安な場合は、専門業者に依頼しましょう。ただし、クリーニング費用が買取価格よりも高額になる可能性もある点には留意しておきましょう。
まずは買取業者の査定を受けて汚れや黒ずみが買取価格にどの程度影響するか判断してもらうと、クリーニング代と査定額の下がり幅を比べられます。
「まねきや」ではLINEを使って写真と簡単な説明文を送るだけで、最短10分で査定内容を無料でお送りします。汚れや黒ずみの目立つ銀食器の査定額が気になる方は、ぜひお気軽にご利用ください。
2.付属品をすべて揃えて出す
銀食器を少しでも高く売るなら、付属品をすべて揃えて出しましょう。銀食器には以下のような付属品があります。
- 箱
- 保証書
- 購入時のタグ
- ブランド証明書
上記付属品が揃っていると再販しやすくなるため、中古市場の需要も大きくなります。例えばティファニーの銀食器なら、ブランドの象徴でもあるブルーボックスに収納された状態で、タグや証明書がある状態の方が査定で有利になりやすいです。
また、ブランドロゴの記載されたケースは真贋の証明にもなるため、買取もスムーズに進められる傾向があります。
3.複数の買取業者を比較する
銀食器を少しでも高く売るためには、複数の買取業者の比較がポイントです。銀食器の買取価格は業者によって差があり、複数業者を比較しなければ、相場よりも安い価格で買い叩かれる恐れがあるためです。
例えば、独自の再販ルートを持っている買取業者であれば、幅広い顧客に対して再販できるため、買取価格も高くなる傾向があります。また、銀食器の知識が豊富な鑑定士が在籍している買取業者は、品物の状態や素材だけでなく、ブランド価値や中古市場での人気まで加味して適性価格を算出してくれます。そのため、複数の業者へ査定を依頼して、買取価格を比較検討したうえで高値で取引してくれる買取業者を選びましょう。
「まねきや」は世界規模の再販ルートを保有しており、あらゆる銀食器の買取・販売に対応可能です。
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銀食器の有名ブランド
ここからは、銀食器の有名ブランドを7つご紹介します。
- クリストフル(Christofle)
- ティファニー(Tiffany & Co.)
- ジョージ・ジェンセン(Georg Jensen)
- ブランディマルテ(Brandimarte)
- ウォレス(Wallace)
- ピュイフォルカ(Puiforcat)
- ロジャース(Rogers Bros.)
上記ブランドは中古市場でも人気です。高く売れる銀食器の特徴を理解する際にも役立つため、買取に出す前にそれぞれのブランドの特徴をおおまかに把握しておきましょう。
1.クリストフル(Christofle)
「クリストフル」は1830年にフランスの宝石商シャルル・クリストフルが創業した高級銀食器ブランドです。古くから貴族や王族に愛され、ナポレオン3世やルイ・フィリップ1世などにも愛用されました。現在では、世界中の高級ホテルやレストラン、大使館などで使用されています。
クリストフルの特徴はラインナップの多さです。カトラリーは「ムード」「パール」「アルビ」など特徴の異なるシリーズを揃え、それぞれ一人用からファミリー用、銀メッキやスターリングシルバーなど、さまざまなタイプの銀食器を展開しています。
下記にクリストフル製銀食器の買取参考価格をまとめました。
品物 |
買取参考価格 |
クリストフル コーヒースプーン 未使用 |
3,000円 |
クリストフル テーブルフォーク |
3,500円 |
スプーン 2本セット ケース付き |
8,000円 |
クリストフル ヴェルティゴ クリーマー 付属品なし |
10,000円 |
クリストフル コンコルド カトラリーセット 24ピース 専用ケース・保存袋 |
55,000円 |
ナイフ・フォーク・スプーン 27本セット 未使用 |
50,000円 |
フォークやスプーンは単体で3,000円ほど、未使用のセットになると5万円前後での買取が相場となっています。売却を検討している方は、お手元のクリストフル製銀食器と種類や品数、保存状態などが近いものを、おおよその買取相場の目安にしてみてください。
2.ティファニー(Tiffany & Co.)
「ティファニー」は1837年にイギリス人チャールズ・ルイス・ティファニーがニューヨークで創業したアメリカの高級ブランドです。ジュエリーが有名ですが、マグカップやカップ&ソーサー、ボウル、カトラリーなどの食器類も人気を博しています。
クリスタルや陶器などを素材に用いた食器類にはティファニーを象徴する「ティファニーブルー」が随所にあしらわれており、爽やかさを感じられるデザインが特徴的です。スターリングシルバー製の銀食器にもティファニーの個性が表れており、青や赤などの鮮やかな配色を施した銀食器は、上質感とブランドの象徴を見事に融合させています。
下記にティファニー製銀食器の買取参考価格をまとめました。
品物 |
買取参考価格 |
フィーディングスプーン コーディス 箱・保存袋 |
3,000円 |
ケーキサーバー シルバー925 保存袋 |
3,500円 |
ベビースプーン シルバー925 ケース・保存袋 |
5,000円 |
マグカップ スターリングシルバー 保存袋 |
9,000円 |
ケーキサーバー&ブレッドナイフ スターリングシルバー ケース・保存袋 |
17,000円 |
ティファニー製銀食器は、付属品のあるフォークやナイフは5,000円前後が買取相場となっており、セットになると買取価格も高くなる傾向にあります。
3.ジョージ・ジェンセン(Georg Jensen)
「ジョージ・ジェンセン」は1904年にデンマークのコペンハーゲンにて銀細工師ジョージ ジェンセンが創業した銀食器ブランドです。創業者の思いである「一時的な流行にとらわれず、何年も愛され続ける普遍的なデザイン」が製品へ色濃く反映されており、花やどんぐりなどの自然をモチーフにした意匠が特徴的です。
また、創業者のジョージジェンセンは彫刻や陶芸でも才能を発揮し、さまざまな工芸の制作手法を取り入れている点も大きな特徴です。ジョージジェンセンが築き上げたデザインは世界中で愛され、高級レストランから一般家庭まで幅広い支持を得ています。
下記にジョージ・ジェンセン製銀食器の買取参考価格をまとめました。
品物 |
買取参考価格 |
ケーキフォーク リリー・オブ・ザ・ヴァレー スターリングシルバー |
4,000円 |
シュガースプーン オーナメントNo.41 スターリングシルバー 汚れあり |
6,000円 |
ケーキナイフ エーコン ケース・保存袋 |
9,000円 |
カトラリーセット アカンサス 5本セット |
45,000円 |
ジョージ・ジェンセン製銀食器は、単体で4,000円前後、人気シリーズのカトラリーセットは5万円弱の買取相場となっています。
4.ブランディマルテ(Brandimarte)
ブランディマルテは1955年にイタリアで創業された高級銀食器ブランドです。日本国内での知名度は低いものの、ハイブランドな銀食器品として世界中で愛されています。その品質の高さはローマ法王をはじめとした世界中のVIPにも納められるほどです。価格も高額であり、ワイングラス1つが30万円以上で売られているラインもあります。
ブランディマルテの銀食器は、余計な装飾のないシンプルな見た目のものが多いです。表面には製造時に打つハンマーの打痕が微かに残っているのみで、素朴ながらも銀の圧倒的な存在感を感じられます。
また、ブランディマルテの銀食器は見た目の美しさだけでなく、機能性の高さも特徴的です。例えばワイングラスであれば、熟練の職人によって生み出される薄いリム(ワイングラスのフチ)と純銀の持つ熱伝導率の高さがワインの味と香りを最大限に引き出してくれます。
海外の中古市場では保存状態のよいブランディマルテのワイングラスが12万円ほどで販売されており、国内でも高額買取が期待できます。
5.ウォレス(Wallace)
「ウォレス」は1830年代にアメリカでダニエル・ウォレスが創業した銀製品ブランドです。創業当初は主にシルバースプーンの製造を手がけており、安く手頃なカトラリーとして拡大しながら世界的な食器メーカーへと発展しました。
1870年頃から純銀製のカトラリーも作りはじめ、持ち手部分にバラをモチーフにした精巧な装飾が施されている「ウォレス・ローズ・ポイント」やフランスのバロック様式から着想を得た「グランド・バロック」などはウォレスの代表的なスターリングシルバーとして人気です。
下記にウォレス製銀食器の買取参考価格をまとめました。
品物 |
買取参考価格 |
ウォレス ローズポイント カトラリー5点セット |
3万5000円〜7万円 |
サー・クリストファー カトラリー5点セット |
3万円〜7万円 |
グランドバロック カトラリー5点セット |
4万5,000円〜7万円 |
ウォレス製銀食器は中古市場でも希少価値が高く、純銀製のカトラリーセットは3万円〜7万円ほどの価格が買取相場となっています。
6.ピュイフォルカ(Puiforcat)
「ピュイフォルカ」は、1820年にフランスのパリでエミール・ピュイフォルカ兄弟が創業した銀食器ブランドです。職人による手作業で仕上げられる繊細な造形美が特徴で、その芸術性はフランス大統領官邸や政府の公式晩餐会でも使用されるほど高く評価されています。
ピュイフォルカの豪華で華やかな装飾が施された銀食器は、多くの銀食器に見られるシンプルさとは一線を画しています。職人による手仕上げを受け継ぎながら世界中にコレクターを抱えるブランドです。
下記にピュイフォルカ製銀食器の買取参考価格をまとめました。
品物 |
買取参考価格 |
タンブラー・カップ 純銀 |
2,000円 |
ティースプーン ロワイヤル 6本セット |
50,000円 |
ピュイフォルカ製銀食器も中古市場で人気があり、純銀製のタンブラーは単体で2,000円ほど、カトラリーセットでは5万円前後の価格が買取相場となっています。
7.ロジャース(Rogers Bros.)
「ロジャース」(正式名称:1847 Rogers Bros.)は1847年にアメリカでウィリアムロジャース兄弟を起源に持つシルバースプーンのブランドです。銀製品メーカーのメリデン・ブリタニア社による買収の後、「1847 Rogers Bros.」の商標が使われるようになりました。
長く複雑な歴史の中で豊富な種類のカトラリーを製造しており、一般家庭にも広く普及しています。現存するロジャース製の銀食器は少ないため、ヴィンテージ品は中古市場でも希少価値が高いです。
一般的に銀メッキ製の銀食器は取引価格が低くなりやすいですが、ロジャース社製は以下のような価格で販売されています。
品物 |
中古販売価格 |
銀メッキティースプーンセット8本セット |
1万円前後 |
ケース付きのカトラリーセット |
2万円前後 |
ロジャース社製であれば銀メッキカトラリーも高価買取が期待できるため、買取業者の査定依頼をしてみましょう。
銀食器の買取相場は?
銀食器の買取価格は、純銀かメッキかによって大きく異なります。純銀製であれば前述のとおり、1グラムあたりの銀価格に応じた買取が買取相場の目安になります。
【銀相場から計算する銀食器の買取参考価格】
100グラム(銀食器の重量)×92.5%=92.5グラム(銀比重)
92.5グラム(銀比重)×190円/グラム(銀相場)=17.575円
※1:銀価格は2025年7月8日時点
※2:銀の買取価格は業者ごとに異なる
一方で銀メッキ製は買取不可になる場合や数百円程度の買取価格になる場合が多いです。ただし、1847 Rogers Bros.のようなアンティーク品であれば、高値で取引される可能性もあります。そのため、銀食器の買取相場を把握するならブランドや年代、素材など類似している製品の買取価格を目安にするとよいです。
ただし、知識がないと銀食器の見た目だけで特徴を把握するのは難しいため、買取価格を知りたい場合は買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。
「まねきや」のLINE査定は、写真と簡単な説明文を送るだけで、最短10分で査定額をお知らせします。最小限の手間でお手元の銀食器が、どのようなブランドでどの程度の価値があるか把握できます。銀食器の買取を検討している方はお気軽にご相談ください。
銀食器を売るならまねきやがおすすめ
本記事では銀食器の買取相場や高く売るコツ、高額で取引されやすい銀食器の特徴などを解説しました。銀食器には純銀製と銀メッキ製の大きく2つがあり、純銀で作られたものであれば高価買取が期待できます。中古市場で人気の有名ブランドやアンティーク品であれば、思わぬ査定額がつくことも。ただし、銀食器の買取は買取業者によって差が開く場合もあるため、複数の業者へ依頼してじっくり比較検討するのがおすすめです。
「まねきや」は銀食器や貴金属、ブランド品の買取に強みを持つ買取専門店です。経験豊富な鑑定士が在籍しており、銀の価値だけでなくブランド、年代、保存状態まで総合的に評価して適性価格を査定します。買取方法も店頭だけでなく、宅配買取や出張買取にも対応しており、来店する手間も必要ありません。銀食器の買取を検討している方は、ぜひ「まねきや」へご相談ください。
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この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。