腕時計は単なるファッションアイテムではなく、選び方次第で長期保有向けの資産にもなります。値崩れしにくい腕時計は、年月が経っても高い価格で取引されるケースが多いです。
一方、なかには年々資産価値が下がっていく腕時計も存在します。だからこそ「資産として腕時計を保有するなら、どのブランドやモデルを選べばいいの?」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、値崩れしない腕時計の特徴やおすすめなブランドを紹介します。価値が下がりやすい腕時計の見分け方もチェックし、投資対象選びの参考にしましょう。
値崩れしない腕時計は資産になる
値崩れしない腕時計は一時の贅沢品ではなく、長期的な資産になる可能性を秘めています。ブランド力や希少価値次第では、単なるファッションアイテムではなく投資対象となることも珍しくありません。
中でも値崩れしにくいモデルは中古市場での需要が高く、購入価格と同等以上で売れるケースも多いです。実際近年では、富裕層を中心に世界的なインフレや通貨の価値変動に対する「現物資産」として高級時計への投資を行う人が増えています。
現物資産とは実際に形があり、手に取ることができる資産の総称です。現物資産には、腕時計の他に下記などがあります。
- 金(ゴールド)
- 宝石(プラチナ・ダイヤモンドなど)
- 不動産(土地・建物など)
- 高級車
- 美術品・骨董品
- アルコール(ウィスキー・ワインなど)
- ブランドバッグ
- トレーディングカード
現物資産は株やビットコインのような金融資産(数字上の資産)とは異なり実態があるため、有事の際にも価値が残りやすい資産として注目されています。腕時計やブランドバッグは日常使いが可能なうえに資産にもなるため、ファッションラバーから現物資産として特に注目を浴びています。
腕時計を購入するときは、長期保有しても値崩れしない現物資産となるモデルを選びましょう。値崩れしない腕時計の特徴を下記にて詳しく解説します。
値崩れしない腕時計の特徴
値崩れしない腕時計は、今だけでなく将来を楽しめる資産にもなり得るものです。値崩れしない腕時計には、下記の特徴があります。
- 限定モデルや生産終了モデル
- ブランド力が強いモデル
- 機械式や複雑機構のモデル
それぞれ定義や調べ方も解説します。お持ちの腕時計の資産価値を知るうえでの参考にしてください。
1.限定モデルや生産終了モデル
値崩れしない腕時計の多くは、下記に該当するモデルです。
- 限定モデル
- すでに生産が終了したモデル
- 今後生産が終了するモデル
上記に該当するモデルは入手困難なことから中古価格が上昇しやすく、数年後にプレミア価格がつく可能性もあります。
すでに製造されていない腕時計は市場に出回る数が限られており、希少性が高まります。特に人気ブランドの限定品は投資目的で購入されることも多いです。例えば、2025年6月時点ですでに生産終了しており、価格が高騰しているモデルの腕時計には、以下のようなものがあります。
モデル名 |
生産終了時期 |
ロレックス ヨットマスターII(Ref.116680) |
2024年 |
ロレックス ミルガウス(Ref.116400) |
2023年 |
オメガ スピードマスター プロフェッショナル 「ムーンウォッチ」(第5世代 Cal.1861 搭載モデル) |
2021年に新モデルへ移行(旧式は生産終了) |
また限定モデルの腕時計は、需要に対して供給が少ない状態が半永久的に続きます。「他の人が持っていない珍しいもの」を追い求めるコレクターや投資家も多いため、定価以上のプレミア価格がつくケースも珍しくありません。
近年資産価値が上昇している限定モデルの腕時計は、下記などがあります。
- シャネル J12 マドモアゼル(Ref.H6500):2020年に20本限定販売
- チューダー ブラックベイ ブロンズ ブティック限定モデル(Ref.79250BB):2021年に世界500本限定で販売
- IWC パイロットウォッチ クロノグラフ “ブルーエンジェルス”エディション(Ref.IW389008):2021年に世界500本限定で販売
「限定〇本販売」や「〇年に生産終了」などのキーワードが記載されているモデルの腕時計は、今後値崩れする可能性が低いです。
2.ブランド力が強いモデル
ブランド力が強いモデルの腕時計も、基本的に値崩れしにくいです。世界的に認知されているハイブランドの腕時計は、新品だけでなく中古市場の価値も下がりにくい傾向があります。
腕時計の状態に関わらず、ブランドそのものが信頼性・資産性の担保となるため、常に一定の需要が見込まれます。高級時計市場では、下記が使用期間に関わらず資産価値に直結する要素です。
- ブランドの歴史
- 技術力
- 流通管理体制
- 中古市場での価格維持率
- 運営会社の状況など
たとえ新品時は同価格帯の時計でも、ブランドによって長期的な資産価値に大きな差が生まれます。ブランド力が強い腕時計を一言で表すと「世界的に認知され、資産価値・ステータス性・信頼性が高い時計」です。
ブランド力が強い腕時計の具体的なモデルは下記などがあります。
- ロレックス サブマリーナー
- オメガ スピードマスター プロフェッショナル
- パテックフィリップ ノーチラス
など
ブランド力が強いモデルは販売後数年が経過しても市場価格が下がらず、むしろプレミア価格がつくケースもあります。
腕時計の資産価値が決まる過程で、ブランド力は「価値を守る傘」となります。値崩れしない腕時計を手に入れたい方は、ブランドの背景や信頼性もチェックするとよいでしょう。
3.機械式や複雑機構のモデル
機械式や複雑機構(コンプリケーション)を備えたモデルの腕時計も、値崩れしにくいのがです。腕時計の仕組みには、大きく下記3種類があります。
- クオーツ式|電池で動くタイプ
- 自動巻き機械式(Automatic)| 腕の動きでゼンマイが巻かれるタイプ
- 手巻き機械式(Manual)|自らゼンマイを巻いて駆動するタイプ
機械式の腕時計は、職人の技術が詰まった精密工芸品です。メンテナンス次第で何十年も使い続けることができるため、ヴィンテージ市場での資産価値も下がりにくくなっています。
手巻き機械式の腕時計の中でも、下記のパーツを搭載した複雑機構のモデルは技術力の証明として評価されやすいです。
- トゥールビヨン|重力の影響を打ち消して精度を高める構造
- パーペチュアルカレンダー|うるう年も含め日付調整不要な高精度カレンダー機構
- クロノグラフ|ストップウォッチ機能を備えた計時用の複雑機構
職人の技術が込められた機械式時計は、美術品としての価値も高いです。値崩れしない資産になるとは限らないものの、精巧な作りのものだと価値が高まる可能性が高くなります。
値崩れしない腕時計のブランド
値崩れしない腕時計のブランドの例として、下記5つが挙げられます。
- ロレックス(ROLEX)
- パテックフィリップ(Patek Philippe)
- オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)
- リシャール・ミル(Richard Mille)
- A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
- セイコー グランドセイコー(Grand Seiko)
ブランドごとの特徴を下記表にまとめています。値崩れしないブランドの腕時計を探したい方は、投資対象選びのヒントを見つけましょう。
ブランド名 |
発祥国 |
人気シリーズ |
ロレックス(ROLEX) |
イギリス |
デイトナ、サブマリーナーなど |
パテックフィリップ(Patek Philippe) |
スイス |
ノーチラス、アクアノートなど |
オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet) |
スイス |
ロイヤルオークシリーズ |
リシャール・ミル(Richard Mille) |
スイス |
フェリペ・マッサ、オートマティックなど |
A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne) |
ドイツ |
グランドランゲ、サクソニア、ダトグラフなど |
セイコー グランドセイコー(Grand Seiko) |
日本 |
ヘリテージコレクション、エレガンスコレクションなど |
それぞれのブランドの発祥国や由来に加えて、独特の強みも紹介します。ブランド哲学や背景も知っておくと、腕時計のコレクションを楽しみながら資産を形成できますよ。
(価格情報は、2025年6月調べ)
1.ロレックス(ROLEX)
腕時計の高級ブランドとして、まず欠かせないのがロレックス(ROLEX)です。1905年にロンドンで創業以来120年もの歴史を誇るロレックスは、高精度で信頼性の高い機械式時計の代名詞と言っても過言ではありません。
ロレックスの腕時計は世界的に人気が高く、需要に対して供給が追いつかない状態が続いています。中でも下記は日本でも注目されており、投資対象として注目されているモデルです。
モデル名 |
モデルの概要 |
見た目の特徴 |
定価 |
買取価格 |
コスモグラフ デイトナ |
モータースポーツ向けに開発されたクロノグラフ搭載モデル |
タキメーターベゼルと3つのインダイヤルが目を引くデザイン |
2,349,600円〜 |
約3,202,000円〜 |
サブマリーナー |
ダイバーズウォッチの元祖として知られ、耐水性と実用性に優れたモデル |
逆回転防止ベゼルと夜光付きの大型インデックスが特徴 |
1,400,300円〜 |
約1,671,000円〜 |
GMTマスターII |
異なる2つのタイムゾーンを同時に表示できるパイロット向けの時計 |
24時間表示のツートンカラーの回転ベゼルが特徴 |
1,625,700円〜 |
約1,950,000円〜 |
ロレックスの腕時計は、腕時計に実用性と資産性両方を求める方に人気です。ビジネスパーソンをはじめ、経営者や富裕層を中心に時計を「身に着ける資産」として扱いたい人に支持されています。
ロレックスは、資産として購入する腕時計の代表的なブランドです。中古市場でも高いリセールバリューが期待できるため、腕時計投資にも向いています。
2.パテックフィリップ(Patek Philippe)
パテックフィリップ(Patek Philippe)は「時計の王」として超高級機械式時計の頂点に君臨するスイスのブランドです。1839年の創業以来、グランドコンプリケーション(3つ以上の複雑機構の組み合わせ)技術を初期から追求しています。グランドコンプリケーションの高さは、時計の技術的価値とブランドの格の高さを象徴する要素です。
パテックフィリップは世界三大時計ブランドのひとつであり、特に下記のモデルは投資対象として有名です。
モデル名 |
モデルの概要 |
見た目の特徴 |
定価 |
買取価格 |
ノーチラス 5711 |
1976年に誕生したラグジュアリースポーツウォッチの象徴 |
舷窓(船の窓)をモチーフにした丸みを帯びた八角形ベゼルと横縞の文字盤が特徴 |
約5,250,000円〜 |
約12,000,000円〜 |
アクアノート 5167A-001 |
1997年に登場したノーチラスの弟分的存在 |
ラウンド寄りの八角形ケースと格子柄のラバーストラップが特徴 |
約3,900,000円〜 |
約7,500,000円〜 |
カラトラバ |
1932年に登場したクラシックなドレスウォッチ |
滑らかなラウンドケースとシンプルな2針〜3針文字盤による構造が特徴 |
約3,690,000円〜 |
約1,900,000円〜 |
パテックフィリップの腕時計は生産数が限られており、富裕層を中心に熱烈なファンが多いのが特徴です。特に中古市場では、歴史的な希少モデルがオークションで数十億円もの高値を記録しています。
芸術品のような精密さとブランドストーリーが価値を支えているパテックフィリップの腕時計は、富裕層や投資家にも人気です。多くのモデルは生産量が少ないため希少価値が高く、将来の資産価値も安定しています。
3.オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)
オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)は、スイス・ジュウ渓谷で創業された老舗の高級時計ブランドです。革新的なデザイン・技術を誇る腕時計は、現在も全世界で高い人気を誇ります。
中でも1972年に発表された「ロイヤルオーク」は、オーデマピケ初のステンレススポーツウォッチとして歴史を変えたモデルです。「ロイヤルオーク」シリーズは特に注目度が高く、近年では中古価格が定価を上回るケースも増えています。
モデル名 |
モデルの概要 |
見た目の特徴 |
定価 |
買取価格 |
ロイヤルオーク 15400ST |
2012年~2022年に製造されたステンレスモデル |
角形ベゼルと“グランド・タペストリー”模様の文字盤が織りなすデザインが特徴 |
約2,565,000円〜 |
約3,600,000円〜 |
ロイヤルオーク 15510ST(50周年記念) |
2022年のロイヤルオーク誕生50周年を記念して登場した最新世代の41mm自動巻モデル |
裏蓋に「50 YEARS」の記念ローターが搭載されている |
約5,850,000円〜 |
約4,000,000円〜 |
なかには1,000万円以上の値がつくモデルもあり、世界中の投資家に注目されています。
スポーツ×ラグジュアリーのジャンルを確立しているオーデマ・ピゲは、若年層からの支持も厚いです。独特な八角形ベゼルとタペストリー文字盤はステータス性が高く、限定モデルの登場などもあり、資産価値も上昇傾向にあります。
4.リシャール・ミル(Richard Mille)
リシャール・ミル(Richard Mille)は、超高級路線を突き進むスイスの腕時計ブランドです。F1カー材に使われる超軽量素材を初めて腕時計に応用し「レースカーのような腕時計」として話題を呼びました。
2001年創業と比較的新しいブランドであり、F1やテニスなどスポーツ界との結びつきが強いのが特徴です。年間あたりの販売数は全世界で5,000本前後と極端に少ないため、モデルによっては数千万円以上の価格がつくこともあります。人気の型番として「RM 35‑02 ラファエル・ナダル」があります。
モデル名 |
モデルの概要 |
見た目の特徴 |
定価 |
買取価格 |
RM 35‑02 ラファエル・ナダル |
アスリートのために設計された高耐久・自動巻きのモデル |
斜めに走る層状模様の黒いカーボンケースが特徴 |
約20,250,000円〜 |
約35,000,000円〜 |
ちなみに、海外でのリシャール・ミルの腕時計の価格相場は約3,000万〜4,200万円です。
リシャール・ミルの腕時計は、高級時計コレクターだけでなくF1ドライバーや富裕層にも人気なため、高い価格で取引されているのです。普段使いはもちろん、レースやスポーツの試合中も着用できる超軽量かつ高耐久な時計を開発・提供しています。
リシャール・ミルの腕時計は、デザイン性や素材に魅力を感じる人におすすめなほか、希少性により今後の価格上昇も見込まれます。中古市場でも希少性が評価されやすいため、資産性が高いブランドです。
5.A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)はドイツの高級時計ブランドで、緻密な仕上がりとクラシカルなデザインが魅力のブランドです。洗練されたデザインには、ドイツの光学技術が応用されています。
A.ランゲ&ゾーネの代表的なモデルは下記などがあります。中でもグランドランゲは左右非対称の文字盤と大型日付表示が特徴で、価格帯は約500万円〜1,500万円と高額です。
モデル名 |
モデルの概要 |
見た目の特徴 |
定価 |
買取価格 |
グランドランゲ |
ランゲ1の美学を継承しつつ、ダイヤルの余白を抑えた大きめサイズの上位モデル |
左右非対称レイアウトと大型アウトサイズデイトが特徴 |
約6,885,000円〜 |
〜約5,000,000円 |
サクソニア |
A.ランゲ&ゾーネの中でもシンプルで端正なモデル |
無駄を省いた2針設計と小さななバーインデックスが特徴 |
約2,955,000円〜 |
〜約3,000,000円 |
ダトグラフ |
高度な機構と美観を誇るモデル |
機械美を堪能できる裏スケルトン仕様が特徴的 |
約20,250,000円〜 |
〜約9,000,000円 |
A.ランゲ&ゾーネの腕時計は、時計の構造美・ムーブメントの仕上がりにこだわるコレクターや、ドイツ時計の伝統的な技術「グラスヒュッテ様式」などの珍しい様式を好む富裕層にも愛されています。生産数が少ないため価値が落ちにくい傾向にあるため、投資対象を探している方にもおすすめです。
6.セイコー グランドセイコー(Grand Seiko)
グランドセイコー(Grand Seiko)は、日本が誇る高級時計ブランドです。1960年の設立以来「和製高級機械式」を目指し、メイドインジャパンの高精度・高品質の時計として世界的に注目されています。
2017年に「セイコー」と分離し、独自ブランドとして再スタートを切った歴史もあります。グランドセイコーの人気モデルは、下記などがあります。
モデル名 |
モデルの概要 |
見た目の特徴 |
定価 |
買取価格 |
SBGA211(通称:スノーフレーク)|ヘリテージコレクション |
長野の雪景色をイメージしたスプリングドライブ搭載の代表モデル |
ザラツ研磨のケースが上品な輝きを放つ軽やかなデザインが特徴 |
約990,000円〜 |
約457,000円〜 |
BGJ201(通称:Mt. Iwate/岩手山)|ヘリテージコレクション |
概要:GMT機能を備えたメカニカルハイビートモデル |
岩手山の稜線が表現されている文字盤が特徴的 |
約1,104,000円〜 |
約396,000円〜 |
SBGW231|エレガンスコレクション |
手巻きムーブメントを搭載したクラシックなドレスウォッチ |
アイボリー調の柔らかな文字盤が特徴 |
約645,000円〜 |
約241,000円〜 |
特にセイコーが独自に開発した、機械式時計とクオーツ時計の作りを組み合わせたムーブメント「スプリングドライブ」搭載モデルや限定仕様はコレクターにも人気で希少性が高く、安定したリセールバリューがあります。
高品質で価格帯も比較的手頃なため、資産性と実用性を両立できる点が魅力です。
値崩れしやすい腕時計の特徴とは?
値崩れしない腕時計を購入するためには、反対に「値崩れしやすい腕時計」の特徴も知っておくことが重要です。値崩れしやすい腕時計の腕時計には、下記の共通点があります。
- ノーブランドやファッション時計
- 大量生産・過剰供給モデル
- コンディションが悪いもの
たとえデザイン性に優れた腕時計でも、上記の特徴に当てはまる場合は資産価値がほとんどないケースもあります。投資対象選びで失敗しないための情報を頭に入れておきましょう。
1.ノーブランドやファッション時計
ノーブランドやファッションブランド製の腕時計は、長期保有しても基本的に資産価値が上がりません。ノーブランドやファッションブランドに該当する腕時計は素材や機構のクオリティが低い場合が多いだけでなく、ブランド価値もつかないため資産性には乏しいのです。
たとえ新品時の購入価格が高くても、中古市場では数百円〜数千円にしかならないことも珍しくありません。長期的に保有しても価値が上がる見込みはほとんどないことを念頭に、売却すべきか検討しましょう。
2.大量生産・過剰供給モデル
市場に数が出回りすぎているモデルの腕時計は、ブームが過ぎ去ると一気に値崩れを起こす可能性が高いです。理由は、特定モデルの大量生産により供給量が需要を上回り、希少性がなくなるためです。
たとえ有名作品とのコラボモデルや期間限定販売のものでも、トレンドが続かなければすぐに価格が下がります。SNSで一時的に注目を集めたモデルでも、トレンドが落ち着くと同時に需要も急激に減少しやすいです。発売直後は話題性によって価格が高騰するものの、数ヵ月後には元値を下回るパターンも珍しくありません。
投資用の腕時計を選ぶときは、一時的なトレンドやニュースに流されないよう気をつけましょう。デザインや話題性だけでなく、長期的な需要を冷静に見極めることが重要です。
3.コンディションが悪いもの
コンディションが悪い腕時計も、値崩れの原因になりやすいため注意が必要です。下記にあてはまる状態の時計は、どれだけ人気モデルでも買取価格が大きく下がります。
価値が大きく下がる時計の特徴
- 一目でわかるほど傷が大きい・多い
- 磨いても落ちない汚れがある
- 動かない・修理できない
また中古市場では、オーバーホールが必要な場合には費用が査定額から差し引かれます。オーバーホールとは、腕時計を分解して修理・再組み立てを行うメンテナンス作業のことです。
複雑な機構のモデルの場合、10万円近くの費用がかかるケースも少なくありません。コンディションが悪い時計は、資産価値が下がりやすいことを覚えておきましょう。
腕時計を売るならまねきやがおすすめ
この記事では、値崩れしない腕時計のブランドやその特徴を解説しました。
値崩れしない腕時計には、希少性やブランド力などさまざまな特徴があります。投資対象として腕時計を購入するときは、デザインだけでなく資産価値も重視しましょう。
ただ、なかには値崩れしない時計を収集する前に今のコレクションを手放したり、不要な時計を売却したりしたい方もいるでしょう。値崩れしにくく資産価値の高い腕時計を現金化したい方には、ブランド買取と高額査定に特化した「まねきや」にぜひ査定依頼してみてください。
まねきやには高級時計の買取に特化した査定士が在籍しており、ブランドごとの買取価値を正確に見極めて買い取ってもらえます。
日本のブランド時計だけでなく、ロレックスやパテックフィリップをはじめとした海外の高級時計の買取実績も豊富で、場合によっては相場以上の査定が期待できます。
買取方法も店頭・宅配・出張のいずれか選べるため、時間や移動距離の心配も不要です。大切な腕時計を納得の条件で手放したい方は、まねきやの公式サイトをチェックしてみてください。
もし手放したい・現金化したい高級時計をお持ちの方は、まねきやの無料査定をぜひ一度試してみてください。LINEで写真を送るだけの簡単査定もあるため、お持ちの腕時計の価格が最短10分でわかります。

この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。